早いもので、コロナウイルス(Covid-19)が蔓延するようになってから、もう1年以上が過ぎています。
令和3年1月に発出された緊急事態宣言は、同年3月21日をもって全都道府県で解除されましたが、歓送迎会、お花見、GWに向けて第4波が来るのかどうか?
先行きが不安な材料しかありませんが、1つ光明の兆しとも言えるものとしてワクチンの接種が挙げられるかと思います。
ワクチンとは?
まず、ワクチンとは?という事ですが、これはウイルスに対して自然感染する前に免疫(抗体)を作り出してくれるもの!という事になります。
こちらは、厚生労働省が出している資料の抜粋となるのですが、ワクチンを接種した人が感染しないかどうか?つまり感染予防については実証が難しいとされています。なので、ワクチンを接種したからコロナに感染しないか?と言えば、そうではないという事です。
ですが、仮に感染した場合に発症を予防したり、重症化を防ぐという事においては効果を発揮するという事になります。
よくテレビでワクチンの有効性90%とか95%とか言っていますが、それは感染を防ぐということではなく、重症化を防げるという意味となりますので、誤解のないようにしておいてください。
ワクチンと特効薬は全くの別物です。
特効薬は感染して発症してしまった場合の治療に使われるものを指します。
現状は世界各国でコロナウイルスのワクチンは製造されていますが、特効薬は開発中となっています。
ワクチンの種類について
では、ワクチンが何か?という事についてはお解り頂けたかと思いますが、ワクチンにも色々と種類があるんです。メジャーなところで言いますと、
- 不活化ワクチン
- RNAワクチン
この2つが代表的なワクチンの種類と言えます。
なので、接種しても感染や発症はしないけど、ウイルスが体内に侵入した場合にそれと戦う抗体を体内に作り出すことができます。
特徴としては、
- 人間への接種実績は豊富である。
- インフルエンザなどのワクチンに多く使われている。
- 量産するのに時間がかかる。
これらが挙げられます。
先述の不活化ワクチンが、無毒化したウイルスを体内にうつのに対してRNAワクチンはウイルスではなく、ウイルスの遺伝子を元に作った物質を体内にうつことによって、体がウイルスが侵入したと勘違いして免疫(抗体)を作ってくれるという事になります。
特徴としては、
- 実際のウイルスを使っていないので安全性が高い。
- 開発や量産を短期間でできる。
- 人間への接種実績が少ない為、影響が未知数である。
※ファイザーやモデルナがいち早く開発できたのは、このRNAワクチンだからという事になります。
新型コロナワクチンの各国のデータ
では、一般的なワクチンについての理解が深まったところで、新型コロナワクチンについての各国のデータを見てみましょう!
既に承認されているのが、一番上の会社になりますがアメリカと中国がしのぎを削っていますね。
日本に真っ先に入ってきたのが、ファイザーとなり、ついでモデルナ、アストラゼネカが入ってくるかと思います。
そしてファイザーとモデルナは、先ほどのワクチンの種類でお伝えしたRNAワクチンとなります。
日本ではアンジェス、塩野義製薬などが開発中となっているようですね。
各国ではワクチンを接種しますか?と聞いた場合の反応は様々のようですね。
アメリカ、イギリスなどの諸外国では70%~80%以上の人がワクチンに対して前向きに接種するという意向なのに対して、日本は他の国と比べてワクチンに対して前向きな割合が低くて64%となっています。(※最新のデータだと更に低く59%になっていると思います。)
実際の各国のワクチンの接種状況を見てみましょう。※4月1日現在
人数では人口が多いこともありアメリカが多いのですが、100人当たりの割合にするとイスラエルが圧倒的に多く国民の半分以上が既に接種している状況です。
そんな中で日本はダントツで少ないという事になります。
日本は、各国の副反応などの状況をみてから自国民にも接種しようという考え方なのが見て取れるのかな?と個人的には思います。
新型コロナワクチンの副反応について
これが実際にワクチンを接種しようかどうか悩む部分だと思いますが、新型コロナワクチンの副反応についてお話します。
因みに、先ほどワクチンと特効薬についての違いをお伝えしましたが、
ワクチンに対しては『副反応』、特効薬に対しては『副作用』と言います。
では、実際にコロナワクチンをうったらどんな副反応がでるのか?
こちらはコロナワクチンによる有害事象の資料となります。
こちらを見て分かる通り、ファイザー、モデルナともに局所反応としての疼痛(痛み)がかなりの確率であります。他にも一部の方のみが赤くなったり腫れたりすることもあるという事です。
全身反応としては、倦怠感や頭痛が多く出てますね。他にも筋肉痛や関節痛も一定の割合で出ています。
全身反応は割とアストラゼネカのワクチンの方が高い確率で見られるようですね。
これらは比較的軽度の副反応であると言えますが、重度の副反応とされるアナフィラキシー(極めて短い時間のうちに全身にあらわれるアレルギー症状)がみられるケースもあります。
こちらの資料にある通り、海外のアナフィラキシーの基準と日本の基準とが違うという事があるようですが、それを差し引いても日本人のアナフィラキシーの割合が多いという記事も出ています。※下記に参考資料として掲載
新型コロナのワクチンの有効期間
会社名 | 有効期間 |
モデルナ | 2回の接種で1年 |
アストラゼネカ | 1回の接種でで3ヶ月 |
ファイザー | 不明 |
ワクチンを接種してどのくらいの期間有効なのかについては、各社の発表によるとこの表の通りではありますが、完璧な検証をしたわけではないので正しくは不明だと思います。
なので、1度接種したからと言って永久に効果が続くわけではありません。
まとめ
途中でもお伝えした通り、日本はまだまだワクチン接種率が低い状態で他国の副反応などの様子をみることはできてはいますが、一番気になるアナフィラキシーを起こすかどうかですよね。
それに関しては過去にアレルギーを指摘されている人や、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人は特にリスクが高いことが知られており、接種に当たってはかかりつけ医などに相談することが推奨されています。
ただインフルエンザのワクチンなどは過去10年の副反応の統計が取れていますが、今回の新型コロナワクチンに至っては1年足らずで出来上がったワクチンであるという事実。そして、副反応が何年後かあるいは生まれてくる子供にどう影響するのか?そこまでは全く未知だという事です。
今回はワクチンについてお伝えしました。私自身も色々と調べた結果を記事にしたものですが、これを全て鵜吞みにするのではなく皆さん自身でもワクチンについて調べてみるというキッカケにしてもらえたらと思います!
ワクチンを支持するのもしないのも人命に関わるシビアな問題だと思っています。家族で意見が割れることもあるかも知れませんので、慎重に、そして冷静に話し合ってみる必要があるかと思います。
今回はワクチンについて色々とお伝えさせてもらいましたが、新型コロナワクチンについては色々と賛否両論があるかと思いますが、
ただ一つ間違いなく言えるのは、誰もが新型コロナの収束を願っているという事です!
最後までお読みくださりありがとうございました。
参照資料
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html
AnswersNews:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/
ワクチンによる有害事象の頻度(一般社団法人日本感染症学会):https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2012_covid_vaccine.pdf?fbclid=IwAR08RduRcJX_gLd2M2w-E_-
何故日本では新型コロナワクチンのアナフィラキシーが多いのか?:https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210314-00227382/?fbclid=IwAR3_3hCb0evKRpx7DY-5rPxDOtQ1FINXxyF3BeGAq_bHC9G0ruyf0ImsHt8
↓3クリック協力のお願い↓
ご協力ありがとうございました